ベッドルームからこんにちは

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十二の風

六月の風

いつの間にか六月になっていた。一日いちにち、時間の流れがこれまでの人生で体感したどの長さとも違っている。朝九時に目が覚めて、一週間分ぐらいの時の流れを感じて、零時になると眠りにつく。そんな日々が繰り返されているうちに、気がつけばひと月が経…

五月の風

五月である。今日のような日は体調も良く、ずいぶんと気分が良い。この部屋にはベランダに大きな窓があるのだが、それを開け放して目いっぱいに風を取り込むと、レースのカーテンごと風が入り口のドアの方へと抜けてゆく。少し古いトタンのベランダがカタカ…